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実運用中

会議の議事録作成

会議の録音から、要約・議題・決定事項・アクションアイテムをまとめた議事録を作るシステムです。大垣市民病院の院内会議で使っています。このページのデモは、その仕組みを架空の会議で再現したものです。

架空の会議による展示用です。実際に使っているシステムとは別に実装したもので、会議・出席者・発言はすべて架空です。

解いている課題
議事録は、録音を聞き直して書き起こし、要点をまとめるのに会議の何倍もの時間がかかります。LLM に任せると速くなりますが、言っていない決定や数値を書いてしまうことがあり、そのままでは使えません。
運用実績
大垣市民病院の院内会議で、議事録作りに使っています。
担当
企画、設計、実装、評価を一人で担当しています。
実際のシステムの技術
Python、MLX(Apple Silicon 上での推論)、Whisper large-v3(文字起こし)、Llama-3.3-Swallow-70B と gpt-oss-120b(議題の抽出)、Qwen3.8-27B(清書)。Mac Studio 1 台の中で完結し、音声も文字も外部に送りません。
このデモとの違い
このデモは展示用に一から書いた小さな実装です。辞書による補正、原文との照合、議題の統合は、このページを作るときに実際に計算しています。LLM の出力(議題の抽出と清書)は、あらかじめ用意した例です。実際のシステムは、統合の可否を LLM にも確かめさせ、清書の後にもう一度照合します。

デモ: 文字起こしから議事録まで

会議の名前・出席者・発言はすべて架空です。

2 つのモデルが、同じ発言を根拠に同じ議題を抜き出します。照合はすべて通り、根拠の重なる議題が 1 つずつにまとまります。

入力

表題・日付・出席者は入力からそのまま使い、LLM には作らせません。

表題
内科医局会
日付
2026-11-05
出席者
医師A(司会)、医師B、医師C、医師D、医局秘書E

① 文字起こしと辞書による補正

4 か所を辞書で補正

誤変換は LLM に直させず、辞書で決まった置き換えだけを行います。

  1. 00:00:05それでは11月の医局会を始めます。最初に当直表補正前: 当直票の件です。
  2. 00:00:2112月の当直表補正前: 当直票の希望は、11月20日までに医局秘書に提出してください。締め切りを過ぎた分は調整できません。
  3. 00:01:02次に学会出張です。12月の学会に行く人は、出張届を2週間前までに出してください。
  4. 00:01:30術前補正前: 術善の説明に使う同意書の書式が新しくなりました。来週から新しい書式を使います。
  5. 00:02:05麻酔科補正前: ますい科とのカンファレンスは、これまでどおり毎週火曜です。
  6. 00:02:30ほかに無ければ終わります。お疲れさまでした。

② 2 つのモデルによる抽出と照合

それぞれのモデルが、根拠の引用つきで議題を抜き出します。引用が原文にない議題と、原文にない数値を含む要点は捨てます。

LLM の出力はあらかじめ用意した例です。補正・照合・統合は実際に計算しています。

モデル A

  • 12月の当直表の希望提出

    採用
    引用: 「12月の当直表の希望は、11月20日までに医局秘書に提出してください」
    • 希望は11月20日までに医局秘書へ提出する
    • 締め切り後の希望は調整しない
  • 学会出張の届出

    採用
    引用: 「出張届を2週間前までに出してください」
    • 出張届は2週間前までに提出する
  • 術前説明の同意書の書式変更

    採用
    引用: 「来週から新しい書式を使います」
    • 来週から新しい書式を使う

モデル B

  • 当直表の希望の締め切り

    採用
    引用: 「締め切りを過ぎた分は調整できません」
    • 締め切りは11月20日
  • 学会出張

    採用
    引用: 「12月の学会に行く人は」
    • 出張届は学会の2週間前までに出す
  • 同意書の新しい書式

    採用
    引用: 「術前の説明に使う同意書の書式が新しくなりました」
    • 来週から切り替える

照合で捨てた項目

捨てた項目はありません。

③ 議題の統合

同じ発言を引いているか、見出しが似ている議題を 1 つにまとめます。

  • 12月の当直表の希望提出

    出所: A + B同じ発言を引用
    • モデル A: 12月の当直表の希望提出
    • モデル B: 当直表の希望の締め切り
  • 学会出張の届出

    出所: A + B同じ発言を引用
    • モデル A: 学会出張の届出
    • モデル B: 学会出張
  • 術前説明の同意書の書式変更

    出所: A + B同じ発言を引用
    • モデル A: 術前説明の同意書の書式変更
    • モデル B: 同意書の新しい書式

④ 議事録

統合した議題から議事録を組み立てます。各議題から根拠の発言に戻れます。

架空の会議による展示用です。実際に使っているシステムとは別に実装したもので、会議・出席者・発言はすべて架空です。

内科医局会

2026-11-05 ・ 医師A(司会)、医師B、医師C、医師D、医局秘書E

要約

12月の当直表の希望は11月20日までに医局秘書へ提出する。学会出張の届出は2週間前まで。術前説明の同意書は来週から新しい書式に切り替える。

LLM の出力はあらかじめ用意した例です。補正・照合・統合は実際に計算しています。

議題

  1. 1. 12月の当直表の希望提出

    根拠 00:00:21
    • 希望は11月20日までに医局秘書へ提出する
    • 締め切り後の希望は調整しない
    • 締め切りは11月20日
  2. 2. 学会出張の届出

    根拠 00:01:02
    • 出張届は2週間前までに提出する
    • 出張届は学会の2週間前までに出す
  3. 3. 術前説明の同意書の書式変更

    根拠 00:01:30
    • 来週から新しい書式を使う
    • 来週から切り替える

決定事項

  • 来週から新しい同意書の書式を使う

アクションアイテム

タスク担当期限
12月の当直表の希望を提出する医師全員11月20日

実際のシステムの評価

人が仕上げた会議の議事録を正解として採点し、1 つのモデルだけで作っていた頃より、今の合議の方式のほうが内容・構成とも大きく良くなったことを確かめています。

本人による評価で、このページのデモの計算結果ではありません。